普通に熱帯魚を飼育するだけなら照明はなくても構いませんが、熱帯魚を綺麗に見せたり水草を育成したいのであれば照明は欠かせません。
照明を選ぼうとしても各メーカーから色々な種類の照明が販売されていて値段もまちまちなので、特に初心者の方はどれを選んでいいか分からないと思います。
高くて明るい照明ほど良さそうな気がしますが、闇雲に高くて明るい照明を買っても宝の持ち腐れになりかねません。
どのような水草を育てるのか?どんな熱帯魚を泳がせるのか?をしっかり考えて照明選びの参考にしましょう。
アクアリウム用照明の種類は大きく分けて3種類
- 蛍光灯
- LED
- メタハラ
それぞれ一長一短があり、どれが優れていてどれがダメということはありません。
どれを使っても熱帯魚の飼育はもちろん、水草の育成も問題なく出来ます。選ぶ照明によって水草育成の難易度が変わることはあります。
ここではそれぞれの照明の特徴などを説明していきます。
水槽用の蛍光灯
アクアリウム用蛍光灯の特徴
古くから熱帯魚用の照明として使われてきていて、ほとんど全ての水草を育てることができます。
最近でこそLED照明が多く出てきましたが、古くからの歴史があり流通量が多い蛍光灯が一番安く購入できるでしょう。
アクアリウム用以外にも一般家庭用蛍光灯で代用できるためコストパフォーマンスに優れています。
水槽セットに含まれている場合もありますが購入する際は2灯以上の照明が付いているか確認して下さい。1灯の蛍光灯を買うと後で買い直すことになります。
アクアリウム用蛍光灯の種類
スターター(グロースターター)形
一般的な蛍光灯です。
注意書きがなければまずこのタイプです。
価格は一番安いです。
ラピッドスタート形
即時に点灯するように設計されていますが安定器が大きくなるので水槽用ではあまり採用されていません。
インバータ形
電子回路が組み込まれていて効率がよく高周波で動作するのでチラつきがなく同じサイズの蛍光灯より明るいです。
価格は同じサイズの照明に比べて高くなります。
テクニカ インバーターライト60(3灯式・クリアー18W 3本付) 60cm水槽用照明・ライト
これくらいのレベルになると光量の必要な水草の育成も問題ないですね。
アクアリウム用蛍光灯のメリット
- どんな水草でも育てられる。
- 長年アクアリウムで使われてきたので蛍光灯の情報が豊富
- 蛍光管の種類が多く選択肢が豊富、希望の波長等に出来る。
- 水槽用以外の蛍光管も使えるのでコストパフォーマンスに優れる
アクアリウム用蛍光灯のデメリット
- LEDに比べてランニングコストが高い
水槽用のLED
アクアリウム用LEDの特徴
少し前まではLED照明は水草に不向きと言われていましたが、技術の進歩で現在では各メーカーから水草育成向きのLED照明が販売されています。
ただ蛍光灯と違って同じような光でもLEDの場合、光合成に必要な波長がなかったりするので購入する際は用途に合った商品かシッカリ確認して下さい。
アクアリウム用LEDのメリット
- ランニングコストが安い
- ライトの寿命が長い
- インテリア性がよく照明本体が薄くて軽い
アクアリウム用LEDのデメリット
- 光合成に必要な波長をカバーしているか分かりにくい
- LEDの寿命が切れると交換できない
水槽用のメタルハライド
アクアリウム用メタルハライドの特徴
通称メタハラと呼ばれこれに憧れているアクアリストも多いと思います。
圧倒的な光量と直線的な光で独特の水景を醸し出します。
水面の波が影となり底面で揺らめく水景は見ていてとても癒されます。
アクアリウム用メタハラのメリット
- 圧倒的な光量
- 吊り下げ式ならライトの高さ調整の幅が大きい
- 水景に影ができるのでメリハリの利いた水景になる
- 光合成に必要な波長を最もカバーしている
アクアリウム用メタハラのデメリット
- 発熱量が多いので水温が上がりやすい
- 明るすぎるので生体が日焼けすることもある
- 水草がよく育つということは苔もよく育つ
- 照明本体も交換球も高い
どの水槽用の照明を選んでも一長一短があるので予算や好みで選んでも構いません。
一つ言えるのは蛍光灯の照明は徐々に減っていてLEDの照明が主流になりつつあります。
技術の進歩と照明業界全体で省エネ高照度のLEDの進歩は目覚ましく、価格もどんどん安くなっていっています。
水槽用照明としても、発熱量が少なく装置自体がスリムな設計で水槽の上がスッキリ見えるので好まれて使われている理由かもしれません。