お待ちかね水槽の立ち上げです。
立ち上げまでの流れですが
水槽に底床を敷く
カルキを抜いた水を入れる
ヒーターと温度計をセット
フィルターと照明をセットして稼働
パイロットフィッシュ投入
これで立ち上げは終了です。
ここからはジッとろ過バクテリアが立ちあがるのを待つばかりです。
目安としては3週間~1ヶ月くらいで立ち上がります。
では、各項目を詳しく説明していきます。
1. 水槽に底床を敷く
ここで必要な道具
水槽
水槽台
底床
水平器
三角定規
まず水槽台に水槽をセットするのですが水槽台の天板が水平になっているかを確認して下さい。
目で確認して水平になってるように見えても実際は水平になっていません。
100円ショップで売っている安価な物でも調べられます。
30cmの小さな水槽でも洗面器3杯分くらいの水が入っています。
それが室内にこぼれたと想像して下さい。
悲惨ですね・・・
粗悪な水槽や古い水槽でなければすぐに水漏れの危険性はありませんが、水平が取れてるのと取れてない台とでは明らかに水槽の耐久年数が変わってきます。
過去に水漏れを経験した筆者からのアドバイスです。
水槽セット時の水平確認は忘れずに!
水槽台に水槽をセットしもう一度、水平を確認します。
水槽台で水平が取れていればまず水平が取れているでしょう。
次に水槽に底床を敷きます。
(※注:底面フィルターの場合は底床を敷く前にセットします)
三角定規などで底床を平らに均します。
このとき奥に行くにつれて底床を高くしていくと水槽の奥行きがあるように見えます。
遠近法です。
2. カルキを抜いた水を入れる
ここで必要な道具
バケツ
ホース
※バケツとホースは一般的に販売されている物でいいのですが、出来れば水槽専用として用意したいです。
バケツにカルキ抜きと水道水を入れしっかり撹拌する。
底床を巻き上げないようにホースを使いバケツの水を入れる。
注水のコツ
底床の上に受け皿になる物をおいてゆっくり注水すると上手くいきやすいです。
底床の袋に穴を開け水槽内に広げて注水するのもオススメです。
水草を植える時は、半分くらい注水してから植えるとやりやすいです。
3. ヒーターと温度計をセット
ここで必要な道具
ヒーター
温度計
延長コード
ヒーターは水槽の背面側下部に付ける事が多いです。
見えにくいところにセットして水槽内の美観を損なわないようにしましょう。
温度調節機能付きのヒーターの場合、温度センサーを水槽内にセットするのですが、フィルターの排水パイプと同じ面にセットすると水槽内の温度が均一になりやすいです。
センサーを取り付ける時に注意しなければいけないのが、センサーが水槽から外れて、外に飛び出すと外気温が設定温度より低い場合、ヒーターが通電して水温がドンドン上がり水槽内の魚や水草が茹であがってしまいます。
なのでセンサーは付属の吸盤でしっかり固定して、センサーコードが何かのはずみで引っ掛からないような取り回しにしましょう。
温度計やセンサーはヒーターから離れた場所にセットしましょう。
4. フィルターと照明をセットして稼働
ここで必要な道具
フィルター
ろ材
照明
ろ材を濯ぐ(すすぐ)
※立ち上げ時は水道水でろ材を洗っても構いませんが、出来ればカルキ抜きした水で洗いましょう。
フィルターにろ材をセットして水槽に設置し、電源を入れてフィルターを稼働させる。
照明を設置する。
5. パイロットフィッシュを投入
パイロットフィッシュとは水槽を立ち上げる前に!で説明したろ過バクテリアを立ち上げるのに用いる魚(生体)を指します。
パイロットフィッシュに向いている生体は・・・
水質の変化に幅広く対応できる
安価で入手が容易
水槽が立ちあがった後も飼育を続けられる
これらの条件を踏まえてオススメの魚を紹介します。
アカヒレ
コッピーという名称で瓶に入れられて売られてる事もあるくらい生命力が強いです。
ネオンテトラなどの小型カラシン系
水質変化に強く体色が鮮やかな種類が多くまさにザ熱帯魚です。
ゴールデンハニードワーフグラミー
比較的水質変化に強く、とにかく愛らしくカワイイ魚です。
ベタ
空気呼吸ができ、カルキを抜いただけの水道水で飼えるくらい水質を問わないのでコップでも飼育できる。
縄張り意識が強く他の魚を追いまわしたりするので混泳には向いていません。
最初に投入する数の目安は5リットルあたり1匹くらい入れておけばいいでしょう。
60cm水槽でパイロットフィッシュ10匹くらい
数が多すぎると亜硝酸や硝酸塩の数値が急に跳ね上がり生体にダメージを与える危険性があるし、少なすぎるといつまで経っても立ち上がらない事があるので注意して下さい。
これで水槽の立ち上げが終了しました。
立ち上げが終わっただけで、まだ生体を安全に飼育できる環境が出来たわけではありません。
ろ過バクテリアが十分繁殖した時が立ち上がった状態になります。
次は水槽が立ちあがるまでの経過を説明していきます。